2014

平成28年度の福岡市予算を審議する3月7日の本会議で、
①クルーズ産業振興の基盤、体制など環境整備について、
②土砂災害警戒区域内の避難所の見直し等について、
③温暖化対策のための省エネ住宅改修助成制度の創設について、質問しました。

 

市有地にクルーズ船観光バスの駐車場を

 クルーズ船による訪日観光客の増加はうなぎ登りで、市内の商業施設での「爆買い」はいまや日常の風景になっています。福岡市は今後もクルーズ船の博多港寄港とクルーズ客のもたらす経済効果が続くと見ていますから、観光バスの渋滞対策として駐車場整備の費用を回収することは十分可能なはずです。
 とりわけ福岡タワー周辺では、市はまとまった公有地を持っているのですから、バス駐車場を早急に整備するよう福岡市に強く求めました。
 経済観光文化局長は「福岡県警とも協議中だが、バス受入れ時の周辺交通への影響など課題もあり実現に至っていない…周辺の公有地の活用について引き続き検討を進めていく」と答弁しました。

クルーズ船の観光バスで渋滞する福岡タワー周辺道路


 

地域集会所を土砂災害時の避難所に

 豪雨で多数の犠牲者を出した広島市での土砂災害は記憶に新しいところです。土砂災害を警戒すべき区域が、赤や黄で色分けされた地図をご覧になられた方も少なくはないでしょう。早良区の重留地区の一部住宅地が警戒区域に指定されているうえ、避難所である小学校も警戒区域に位置しており、住民の皆さんは不安に思われています。
 わたしは、避難所の見直しで住民の皆さんの所有する集会所を避難所に相応しい機能を持たせて新たに指定するなど不安解消を図るべきだと、福岡市に訴えました。これに「臨時避難所として活用することについて地域と協議し、開設する場合は光熱水費相当額を支払う」と市民局長は答えました。
 また、警戒区域に指定された市内の住宅4,320戸について、住宅等補強費用の一部を助成する制度創設に向けて検討するよう要請しましたが、「区域指定する県の動向を踏まえながら、補助制度の導入の必要性について研究する」と住宅都市局長は慎重な言い回しで答えました。

土砂災害警戒区域に一部指定された重留地区